東洋医学3 経脈経穴

東洋医学3 経脈経穴

1 手の太陰肺経

肺経は①中焦から始まり、一度下降し大腸を通り、②回って上行し、③横隔膜を通り、 ④肺に絡み、⑤気管から中府へ向い、⑥上腕の内側を通過し、⑦肘窩中の尺沢を通り、 ⑧前腕の内側に沿って孔最を通り、撓骨の茎状突起の内側縁に向い、⑨寸口から、⑩⑪ 魚際の縁を経て、⑫母指の内側端の少商に至ります。肺経は⑬手首後側の列缺から支脈 が別れ、示指内側端の商陽から陽明大腸経に続きます。

手の太陰肺経

手の太陰肺経

表1手の太陰肺経

2 手の陽明大腸経

大腸経は①示指の商陽から、②示指の撓側に走り合谷を通り、③前腕の外側前縁を通 り、④肘部外側の曲池を通過し、⑤上腕外側前縁を通り、⑥三角筋上部中央の肩髓から、 ⑦鎖骨肩峰端と肩甲棘の間の陥没部にある巨骨を通り、⑧頸椎を回って、⑨鎖骨上窩部 に行き、⑩肺に絡み、⑪横隔膜から、⑫大腸に絡みます。⑬鎖骨上窩部から、⑭頸部を 通り顔面に行き、⑮下歯茎から、⑯ロの周りを廻って上唇に至ります。上唇で鼻のすぐ下の人中で、脈は交叉し、左の脈は右に、右の脈は左に行き、鼻脇の迎香から陽明胃経 に続きます。手の陽明大腸経

手の陽明大腸経

3 足の陽明胃経

胃経は、①鼻翼に ある陽明大腸経の 迎香からの流れを 受け、②太陽膀胱経 の睛明を通過し、③下がって目の下で 鼻の外側にある承 泣から始まります。④上の歯茎を経て、⑤唇の脇に廻り、⑥顎の承漿から、⑦下 顎骨側部の大迎を 通り、⑧頰車、⑨下 関、⑩少陽胆経の上 関を通過し、⑪前頭 部へ続きます。
大迎から、⑫胸鎖 乳突筋の前方にあ る人迎に下り、喉に 沿って、⑬缺盆、⑭ 下がって横隔膜を 通り、⑮胃に影響し、 脾に絡みます。
缺盆からは、⑯乳 中、乳根を通り直下 し、⑰臍の脇を通 過し、⑱気衛で支流 から胃下部に影響 し、⑲髀関より⑳伏 兎を通り厲兌まで 通じます。足の甲の 衝陽から、太陰脾経 の隠白に通じます。

足の陽明胃経

足の陽明胃経

4 足の太陰脾経

脾経は、①足母指の内 側で爪甲角の隠白から始 まり、②第一中足骨内側 面を通り、③内踝の商丘、 脛骨後側部に沿って④三陰交、⑤漏谷、⑥地機と 通過し、⑦大腿四頭筋内 側頭の血海を通り、⑧腹部を通り、⑨胃に絡み脾 臓に関係します。
その後、⑩横隔膜を通 過し、⑪食道を経て、⑫舌に到達し分散します。
⑬胃の支脈は、上行し て心中に注ぎ、少陰心経 に通じます。

足の太陰脾経

足の太陰脾経表

5 手の少陰心経

心経は、①心中から始まり心と他の臓腑を結びつける脈です。心中より下降し②横隔膜 を通過し小腸に絡みます。また、③心中より上行し、④食道を上がり、⑤眼球に通じます。
心中からでた⑥脈は肺を通り、腋窩部の極泉に始まります。⑦上腕内側縁を通過し、⑧ 肘窩を通り、前腕内側に沿って進み、⑨豆状骨部1,5寸の間に、霊道、通里、陰鄴、神 門と通過し、⑩掌中の中手骨間の少府を通り、⑪小指の爪甲根部で橈側(薬指側)の少衝 に到達し、太陽小腸経に続きます。

手の少陰心経

表5手の少陰心経

6 手の太陽小腸経

小腸経は、①小指の爪甲角で尺側の少沢から始まり、②第五手骨類の尺側を通り、③尺 骨に沿って進み、腕を屈曲した時に出る尺骨鈎状突起と上腕骨内側上顆の間にある小海を 通り、④上腕を進み、肩貞を通り、⑤嚅兪から、⑥肩甲骨を曲がりながら進み、⑦太椎で 督脈と交わり、⑧鎖骨上窩から、⑨心臓に絡み、⑩食道に沿って、⑪横隔膜を通過し、⑫ 胃に絡み、⑬小腸に影響する。⑭鎖骨上窩から上行し、⑮頸部に沿って、⑯顔面に進み、 ⑰外眼角に至り、⑱耳中の聴宮に入ります。もう一つは、⑲頰骨部から眼窩下の觀體を経 て、⑳内眼角の睛明に至り太陽膀胱経に続きます。

手の太陽小腸経

手の太陽小腸経

7 足の太陽膀胱経

膀胱経は、①睛明から始まり、②前額部を通り頭頂へ進み、③百合で督脈と交わります。 頭頂部の支脈は④耳に至ります。⑤頭頂から脳裏に入り脳に絡み、戻って分かれて、一方 は⑥頸部に下行し、⑦背部の大抒から脊椎棘突起の脇を下行し、⑧腰部に至り、⑨脊柱の 両脇にある筋肉部から体内に入り、⑩腎臓と繋がり、⑪膀胱に絡みます。また、⑫腰部か ら臀部に至る脈は、膝窩部の承扶、殷門、浮部、委陽に達し委中と交わります。
頭頂部のもう一方は、⑭肩甲骨内側上部の附分、膏肓を通り、肩甲骨に沿って背部を下 降し、腰部の志室を通り、⑮臀部の環跳から、⑯大腿部を通過し、⑰膝窩部の委中を通り、 ⑱下退部に進み、承山、飛揚と通り、⑲外踝の後側から崑崙を通り、⑳第五足骨粗面に沿 って進み、小指の至陰に至り、少陰腎経へ続きます。

足の太陽膀胱経

足の太陽膀胱経

8 足の少陰腎経

腎経は、①膀胱経の至陰がある足の小指から出て、斜めに土踏まずに向かい、湧泉に始 まります。②舟状骨粗面の下から出て、第一楔状骨と舟状骨の関節部の下の然谷を通り、 ③内踝の後に沿って、④踵を通り、⑤築賓から下腿部の内側を上行し、⑥膝窩の内側の陰 谷を通り、⑦臀部の長強を経て尾骨から上行し脊柱に通じて、⑧腎臓、⑨膀胱に達します。
腎臓から、⑩上行して、⑪肝臓、横隔膜を通過し、⑫肺に通じます。一つは肺からさら に上行し、⑬喉を通り、⑭舌根部に通じます。もう一つは肺から出て、⑮心臓に繋がり、 胸中から厥陰心包経へ続きます。

足の少陰腎経

足の少陰腎経

9 手の厥陰心包経

心包経は、①胸中から始まり、一方は、②下行して横隔膜を通過し、③胸部から腹部 まで、上焦、中焦、下焦と連絡します。
もう一方は、④胸中に沿い、⑤第四第五肋間端の天地を通り、⑥上腕二頭筋の二頭間 の天泉を通り、⑦上腕内側に沿って進み、⑧上腕二頭筋腱の尺側にある曲沢を通り、⑨ 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間を走り、月状骨上の大陵を通り、⑩掌中に至り、⑪中指 に沿って先端の中衝に至ります。⑫掌中からの支脈は、第二第三中手骨間で、第三中手 骨橈側にある労宮から、薬指に沿って関衝へ向かい、少陽三焦経へ続きます。

手の厥陰心包経

手の厥陰心包経

10 手の少陽三焦経

三焦経は、①薬指の先端の関衝から始まり、②上行して第四第五手骨間を走り、③陽池 を通り、④前腕外側の橈骨と尺骨の間を上行して、⑤肘頭の天井を通り、⑥上腕外側を走 り、⑦肩部の肩體を通り、⑧少陽胆経に絡み、⑨背部から胸部に進み、⑩胸中の心包に通 じ、⑪上焦、中焦、下焦に連絡します。⑫胸中から支脈を通って上行し、⑬鎖骨上窩から 出て、⑭頸部に至り、⑮耳の後を廻って、⑯角孫を通り、⑰下行して顔面部を通り眼下に 至ります。⑱耳部の支脈は耳中に入り、⑲外眼角の絲竹空に達し、少陽胆経に続きます。

手の少陽三焦経

手の少陽三焦経

11 足の少陽胆経

胆経は、①目の外眼角の瞳子體から始まり、②上行して側頭部を走り、③耳の後をから 風池を通り、④頸後部を通り、⑤肩から下行して鎖骨上窩に入ります。
⑥耳の後からの支脈は、⑦耳を経て、⑧耳の前から、⑨目の外側角に至ります。
⑩目の外側からの支脈は、下行して陽明胃経の大迎を通って、⑪眼窩下で少陽三焦経と 交わり、⑫下行して頰車を通り、⑬頸部に入り、⑭さらに下行して胸腔に入り、横隔膜を 通過して、⑮肝に絡み、⑯胆に属し、⑰季肋部に沿って下行し、⑱下腹部へ進み、⑲鼠蹊 部を通り、⑳環跳から下退部を通り、第四指先端に至ります。足甲部の支脈は、臨泣から 母指へ進み、厥陰肝経へ続きます。

足の少陽胆経

12 足の厥陰肝経

肝経は、①母指の大敦 から始まり、②足の甲を 上行し、③中封を通り、④  脛骨に沿って上行し、⑤  膝関を通り、膝内側を 通過して上行し、⑥大腿 の内側に沿って進み、陰 廉から鼠蹊部を通り、⑦ 陰径部、⑧外積器を通り、 ⑨下腹部に達し、⑩脇腹 の章門から、肝に属し、 胆を絡め、⑪上行して横 隔膜を通り、⑫季肋部を 通過し、⑬喉に沿って上 行して、⑭鼻、⑮目と繋 がり、⑯額を通り、⑰頭 頂で督脈に通じます。⑱目の支脈は、⑲唇に 至ります。⑳肝の支脈は、 肺を巡り、太陰肺経へ続 きます。

足の厥陰肝経

13 任脈

任脈は、①下腹部内から始まり、会陰から出て、②前側に廻り、陰部を経て、③腹部中 央に沿って上行して、④咽喉部を通り、⑤唇を廻り、⑥顔面部を経て、⑦眼窩下へ入りま す。

任脈

任脈

14 督脈

督脈は、①下腹部内から始まり、会陰から出て、長強を通り、②背部に廻り、脊柱に沿 って上行し、第七襄椎と第一胸椎棘突起間の大椎を通り、③後頭部の啞門、風府を通り、 ④頭頂部の百会を通り、⑤前頂部から額部中央を通り、人中から上唇、歯茎に至ります。

督脈

督脈

弁証論治 目次 解剖生理学 骨格系